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開祖道文、言志録

相手の目を見てはいけない。目に心を吸収されてしまう。相手の剣を見てはいけない、剣に気が捉われてしまう。相手を見てはいけない、相手の気に吸収されてしまうからだ。真の武とは相手の全貌を吸収してしまう引力の錬磨である。だからわたしはこのまま立っとればいいんじゃ。
今、私がやっております合気道とは、人をこさえる道、心身鍛錬の道であります。人をなぐったり、邪剣をふりまわして人を殺す道ではありません。これをよく皆さまもお考え下さるようお願い申し上げます。
日本の真の武道とは、万有愛護、和合の精神でなければならない。和合とは、各々の天命を完成させてあげること、そして完成することです。
武がなければ国は亡びる。すなわち武は愛を守る生命だからであり、化学の活動の根源である。
こころある人々は、よって合気の声を聞いて頂きたい。人をなおすことではない。自分のこころを直すことである。これが合気なのである。又合気の使命であり、又自分自身の使命であらねばならない。

合気道本部道場冊子「合気道」より

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